「審査の公平性を最後に支えるのは、審査員の良識だということ」

かつてより、ESS のスピーチ界隈では「審査と教育の分離」(以下「審教分離」)と呼ばれる議論が、主に Open 大会の審査に際してしばしば取り上げられてきました。




これは「大会審査を引き受けた審査員が、出場の決まったスピーカーに事前指導を行うなどの便宜を図ることが ないよう、平素からスピーカーの教育・指導に関わる人間は、大会審査を引き受けられないようにしよう」という議論です。

言うまでもないことですが、審査員が特定の出場者に便宜を図るような行為は、審査の客観性や公平性を損なうのみならず、大会の名誉や信頼を著しく傷つけ、他の出場者の誠実な努力を踏みにじるものです。いかなる理由 があっても、絶対にあってはなりません。

Joint大会では、基本的に ESS OB/OG で成るインストラクターが、下級生の大会審査を受け持ちます。Joint 大会 において審査と教育を分離するためには、少なくとも「自分と関わりの深い学生が出場する大会審査は行わない」 「審査を引き受けた段階で、該当する出場者への指導は一切行わない」といった判断が必要となります。しかし現実的には、主催者が OB/OG を招いて審査を依頼したり、あるいは条件の合う審査員をどうしても確保できず、 結果として皆さんと面識のあるスピーカーが出場する大会の審査を受け持つ場合は、しばしばあることでしょう。

こうした実情を考慮すると、Joint 大会で公平な審査を行うために最後に必要なこと――それは審査を引き受ける 人々の良識であると言えます。この手引きを読んでいる皆さんは、審査と真摯に向き合いたいと考えている方々 だと思います。自分の引き受けた審査が、公平性を確保できるものかどうかについて、是非これからも意識的に考え続けてみてください。





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